
ドックン
ドックン
ドックン
・
・
・
高まる鼓動
少し手が震える緊張
そして、今まで感じたことがないほどの興奮
辺りを見回し仲間に目で合図を送る
皆が無言でうなずく
ヘマは許されない一度きりの真剣勝負
額に汗が流れ、時間が止まる
ボタンを押したその瞬間!
全てがはじまる!
それがっ!
ピンポンダッシュだっ!だっ!だっ!
僕と同世代の者ならば誰しも経験したであろう
この競技?
あの時のダッシュが僕らの肉体を
緊張と興奮が精神を鍛上げ
バブル崩壊後の崩れかけた日本経済を
なんとか支えていると言っても過言ではなかろう
なんでも
北京オリンピックの正式競技として認定するかどうか
IOC(国際オリンピック委員会)で今も討論されているとか
しないとか・・・
さすがにこの歳になるとピンポンダッシュはやらないが
あれと同じような感覚を体験したことがないだろうか?
そう!
セルフタイマー撮影だっ!だっ!だっ!
いつもはボーっとした温和なあなたも
出てきた腹が気になるメタボリックなあなたも
シャッターボタンを押したその瞬間
「意外と俊敏なのね」
「なんだ、脚速いんじゃん」
なんて周りから聞こえて来るほどの素早い動き!
早く撮影位置に着いてしまい
シャッターが切れるまでの数秒間
いや~な空気が流れる独特の雰囲気
「あれ?」
なんてカメラに向かって一歩踏み出した瞬間
シャッターが切れる
自然の法則
やっと撮れたときに
「うお~~」
なんて皆から上がる歓声
ただの集合写真なのに・・・
たった数秒、皆で同じ姿勢、一点を見つめる行動がそうさせるのか?
「人は、決して独りでは生きていけない」
そんな事までも悟らせる
そんなセルフタイマーで↑の写真は撮りました。
三脚にカメラを固定して
露出もピントもマニュアルで固定
シャッターボタンを押して素早く動き
自分の影の頭の部分がレンズにかかるようにして
両手を挙げて万歳!
シャッターが切れるまでの数秒間
もちろん、流れましたよ!いや~な空気(笑)
一人でしたけど・・・
すぐ横を行きかう車から
「何やってるんだ?」
って、変な人を見る視線!感じましたとも
一人でしたから・・・
上の写真、よーく見ると身体が傾いてますよね
露出を調整した二回目のシャッターを押したすぐ後
つまずきました。おもいっきり・・・
痛かったです。
あの頃のダッシュは、瞬発力は
もう、戻らない・・・
あ、今回も想像しないでください(笑)
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